昭和の人気者「平和鳥」って

 

平和鳥、ハッピーバード、水飲み鳥などなど

昭和の時代に考案されて「水飲み鳥」といわれて流行しました。
そのきっかけとなったのが昭和39年の「東京オリンピック」でした。
急速に普及したマスメディアのテレビとカラー化した画像が、この不思議な動く玩具を成長させたと思います。

同時に、色々な飲食店や喫茶店で飾られていたのを覚えています。さすがに、評判になった玩具(インテリアとしても)ゆえに、本家の「平田化学」製以外のものも日本全国で増えていったようです。

昭和45年に「平和鳥」と商品登録したため(すでに失効しているらしい)、上記の「平田化学」製以外の商品も、『へいわどり』という商品名で根付いていったように思います。
流行のきっかけは大阪万博であったり、その後の昭和48年 冬季オリンピックの札幌大会であったり、それ以降もロングランで家庭に浸透していったのです。

さて、このページでは平和鳥の"おもしろエピソード"や、"仕組み"、"上手な動かし方"などをまとめてみましたので、ぜひご覧ください。


平和鳥の健康管理


さて、最近の「平和鳥」は"健康"か?
電池を入れて動くものでもない。そのスイッチがあるわけでもない。ぜんまい仕掛けで巻くこともなく動く。
動いているのを見て"面白そうだ!"という情報で、はじめて接する年代の方も多くなったように感じる。

「昔あったよね!」「なんていったっけ・・・バランス鳥?」「ハッピーバードじゃない?」などなど。
接した時代によって、それぞれの時代の名前が記憶に残っている。
それほど愛された玩具も珍しい。

購入して箱から出すと、支えになる脚の部分と鳥の顔をしたフラスコ状の本体が出てくる。横に伸びた金属部分を脚に取り付ける。
きっとこの状態を思い浮かべて「バランスバード」なんて呼んでいる人もいたのだろう。


昭和の人気者「平和鳥」って

そのままでは、ただ静止している「ガラスでできた鳥」のインテリアである。
「育て方」の第一歩は、この地球のエネルギーを使う。
エネルギーといっても原子力を使うような大げさなものではない。(地熱発電には応用できるかも。)ずっと身近なもので「空気」と「水」と言ってもいいかもしれない。

アインシュタイン

何の動力もなしに動く不思議なところが、人々を惹きつけてきた魅力。
相対性理論で有名なアインシュタインも、お土産として贈られて動かしたときに驚いたという逸話が残っているくらいなのだから、「永久機関」と思われてもしょうがないのかもしれない。(※)
(※参考文献 都築卓司(2002)『マックスウェルの悪魔』120pp.アインシュタインもびっくり! 平和鳥)

話が脱線してしまったが、原理がわかると動かしやすくなる。
昔は本体の色の付いた液体に「エーテル」を使っているという記述を見たが、ガラス管を割って中の液体を検査したところ、火がつきにくいようであった。
すぐに引火するようには到底思えない。

セルロイド(引火しやすく取り扱いに注意が必要)を使用していた昔の玩具も、近年では「CONTAINS METHELENE CHLORIDE-ジクロロメタン(二塩化メチレン)」を使っているらしい。
最近の玩具は「NON-FLAMMABLE(不燃)」を重視する傾向であるので、その時代において使う液体は変化しているのだと思われる。

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