平和鳥とは
ご存じでしょうか?昭和40年代ころに日本の家庭にはかならず存在していた「平和鳥(へいわどり)」
きっと、"懐かしい!"、"探していたよ!"と感涙している方もいるかもしれませんね。
実は細々と日本製の平和鳥はまだ存在していました。
その昔、沢山販売されていた『水のみ鳥』の一つです。
あのアインシュタインも驚いた?
偉大なる科学者"アインシュタイン"がアメリカに住まいを移し、日本からのお土産とされる「平和鳥」その動きが、永久機関ではないかと驚嘆したというエピソードが残るくらい不思議な科学玩具なのです。
現在の科学論、物理学として定着した"相対性理論"を発見した人でさえビックリしたのですから、私のような一般の凡人が平常心をもっているなんてできません。 |
平和鳥はなぜ水を飲み続けるの?
このバーベルのような両端のフラスコ状のガラス管は、完全に密封して酸素などの空気が抜かれた状態のようです。 それぞれのインクのような色の付いた液体は、揮発性が強く沸点が低いものが使われている。 (密閉されているので、気化(気体)したり、冷えて再び液化(液体)したりを繰り返す)
そして、もう一つの仕掛けがフェルトに覆われた頭とくちばし。 最初にフェルトに水を含むことで、頭部だけが冷やされる。その部分に残っていた「液体」が水を飲むという動作により、密閉された状態の「気体」のものが液体となりる。
このとき、頭部分はお尻のフラスコ部との温度差により気体の圧力が小さくなっている。 下のお尻に溜まっていたインクがその気圧差により細い管を徐々に上るような状態になる。 頭まで昇った液体は重心位置が変わるので、おじぎをするような動作で再び水を飲む。その動作の繰り返しとも言えるのである。まさに複雑な科学玩具である。 |
これも平和鳥です!角!?曲がったくちばし!ちょっと恐怖を感じる風貌 昭和時代の原型か?一般的な今の形の平和鳥の前に実験的に作られた物なのか・・
実はこれ15年ほど前に平和鳥を作っている工場の倉庫から出てきました。 かなり古い物です。中のエーテルを新しい物に入れかえていますのでちゃんと動きました。 箱をみると輸出用に「バランスバード」と言う名で出していたようですね。
この不格好な平和鳥君はグラスに引っかけるように金具がついています、が・・本体が重いためひっくり返らないようグラスはしっかりした重いロックグラスタイプを使って実験しました。 ギーコ、ギーコ動く様はまるでホラー映画のよう!?いえ、よく見ると愛くるしいお顔をしています。
液体は透明ですが、ガラスが赤い色になっています。 実際の製造・販売していた年代は不明(昭和20年頃から30年頃)。さすがに顔のフェルト部分は劣化していますが動作に支障はありませんでした。 |
おもしろ実験コーナー
平和鳥はお酒好き?
平和鳥はお酒を嗜むのだという噂を聞きました | 早速アルコール度の高いお酒を用意! | なんだか、平和鳥が「早く飲みたい!」とでも言っているよう |
まずは頭全体をお酒で湿らせます | セッティングすると早々に動き出します | 冷たい水よりもアルコールの方が動きがいいようです。 (特にウオッカなど) |
もっと「平和鳥」について知りたい----本で学ぶ
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