「偉大なる哲学的な玩具」万華鏡"カレイドスコープ"
「万華鏡」カレイドスコープ
万華鏡は1816年にスコットランドの物理学者のディヴィッド・ブリュースターによって発明されました。
当時のロンドンやパリで「偉大なる哲学的な玩具」として大評判になり、広く認知されるようになったようです。
また、ブリュースターの発見で現在も一番なじみ深いのが、プリンターなどの印刷の色として「黒(K)」が加えられていますが、「減法混色」の要素(CMY)青・赤・黄の三原色を定義したことが今の接点でしょうか。
「ブリュースターの法則(光の入射角と反射角は等しいという法則)」という偏光に関するものは、今でも物理学の基礎となっていて、きっと今動いているハードディスクのレーザーの読みとり技術に応用されていることや、川の釣りをする皆さんにはなじみのある、水面の屈折をおさえて川底も見えてしまう「偏光グラス眼鏡」もその原理を使っています。
偉大なる哲学的な玩具といわれる『kaleidoscope(カレイドスコープ)』は、ディヴィッド・ブリュースター本人が作ったギリシャ語「Kalos(美)」「Eidos(紋様)」「Scope(観察)」の造語で、あっという間に世界中に広がっていったとされています。
晩年は、執筆活動にいそしみ「Memoirs of the Life, Writings And Discoveries of Sir Isaac Newton」と題した『アイザック・ニュートン卿の伝記』は、有名なところであります。