自然の音を聴いてみる "集音器"
聴診器(集音器)とは
子供が木の棒を耳にあて音を聞いている遊びから、「聴診器」は生まれたと言われています。
本来、闊達な子供の発想が起源というのはうなずけます。
ごっこ遊びに使われる「聴診器」ですが、大きく考えてみると「集音機」です。
森林浴のように、周りが静かな場所で「木」にあててみると、不思議な音が聞こえてきます。
根から水を吸い上げる音が聞こえてきます。
きっと、人の心臓に聴診器をあてると脈拍の音が聞こえるように、植物である「木」も生きているという実感を味わい体験できます。
面白い音としては、冷蔵庫の製氷室から氷を出してコップに入れ、すぐに水を入れます。
温度差で「氷」にヒビ(割れる)が入ります。その時の音が結構心に響きます。
液体の中で伝わる音として、ウォータータイマーも面白い。
砂時計にあてて、砂が落ちる音もいいでしょう。
子供の遊びからできたように、身近な所に意外な音があるのですが、なかなか大人の目線では見つからないかもしれません。
聴いてみよう!
「ステートスコープ stethoscope」
聴診器は、ルネ・ラエンネックというフランスの医師が"子供の遊び"にインスピレーションを受け発明し、それを使用した診察を"間接聴診法"と名付けた。 当時この方法は、直接患者さんの身体に耳を当てて音を聞く診察よりも、確実に便利で正確だったようである。 |
この時のこどもの遊びが「木の棒」を耳に当てていたことから、片方の耳に木の筒をあてる単耳型の聴診器であった。 その後も現代まで改良が続けられている。現在の医者のシンボルのような双耳型になったのは、40年ほど経った1855年である。 |
現在では、アナログで音を聴くものだった聴診器も、アンプによる増幅した「デジタル化」もされている。それにより、用途は医師だけに限らず整備工場や土木関係などで「異音」を的確に聴くために用いられている。