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森の音、水の音を聞いてみる「聴診器」 (集音器)

聴診器(集音器)とは


子供が木の棒を耳にあて音を聞いている遊びから、「聴診器」は生まれたと言われています。
闊達な子供たちの発想が起源というのはうなずけます。
ごっこ遊びに使われる「聴診器」ですが、大きく考えてみると「集音機」です。
森林浴のように、周りが静かな場所で「木」にあててみると、不思議な音が聞こえてきます。
根から水を吸い上げる音が聞こえてきます。
きっと、人の心臓に聴診器をあてると脈拍の音が聞こえるように、植物である「木」も生きているという実感を味わい体験できます。


面白い音としては、冷蔵庫の製氷室から氷を出してコップに入れ、すぐに水を入れます。
温度差で「氷」にヒビ(割れる)が入ります。その時の音が結構心に響きます。
液体の中で伝わる音として、ウォータータイマーも面白い。
砂時計にあてて、砂が落ちる音もいいでしょう。
子供の遊びからできたように、身近な所に意外な音があるのですが、なかなか大人の目線では見つからないかもしれません。

「ステートスコープ stethoscope」

聴診器の歴史と発見者:ルネ・ラエンネック医師のひらめき!

聴診器が生まれたのは、今からおよそ200年以上も前のことなんだ。

  • 発明者: 聴診器を発明したのは、フランスの医師「ルネ・ラエンネック(René Laennec)」
  • 発明のきっかけ(1816年): 1816年のある日、ラエンネック医師は、患者さんの心臓の音を聞こうとしたんだけど、その患者さんが太っていたため、うまく聞こえなくて困っていた。その時、たまたま子どもたちが長い紙の筒で遊んでいるのを見て、「これだ!」とひらめいたのが発明のきっかけとなった。
  • 最初の聴診器: 彼はすぐに、紙を丸めて筒を作り、それを患者さんの胸に当ててみたんだ。すると、驚くほどはっきりと心臓の音が聞こえたんだ!これが世界で最初の聴診器の誕生なんだ。
  • 改良: その後、彼は木で筒を作ったり、もっと良い音を聞けるようにチューブをつけたりして、今の聴診器の形に近いものを作り上げていったんだ。
この時のこどもの遊びが「木の棒」を耳に当てていたことから、片方の耳に木の筒をあてる単耳型の聴診器であった。
その後も現代まで改良が続けられている。現在の医者のシンボルのような双耳型になったのは、40年ほど経った1855年なんです。

現在では、アナログで音を聴くものだった聴診器も、アンプによる増幅した「デジタル化」もされている。それにより、用途は医師だけに限らず整備工場や土木関係などで「異音」を的確に聴くために用いられている。

聴診器集音器は、耳では捉えきれない世界に私たちを案内してくれる、音の科学が詰まった、まさに「音を視る」ことができるような科学玩具なんだ。

聴診器は医療器具でもありますが子供用の実験玩具も揃っています。