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昭和時代お茶の間の人気者「平和鳥」って?

平和鳥とは

平和鳥、ハッピーバード、水飲み鳥と呼ばれていた

昭和の時代に考案されて「水飲み鳥」といわれて流行しました。
そのきっかけとなったのが昭和39年の「東京オリンピック」でした。
急速に普及したマスメディアのテレビとカラー化した画像が、この不思議な動く玩具を成長させたと思います。

同時に、色々な飲食店や喫茶店で飾られていたのを覚えています。さすがに、評判になった玩具(インテリアとしても)ゆえに、本家の「平田化学」製以外のものも日本全国で増えていったようです。

昭和45年に「平和鳥」と商品登録したため(すでに失効しているらしい)、上記の「平田化学」製以外の商品も、『へいわどり』という商品名で根付いていったように思います。
流行のきっかけは大阪万博であったり、その後の昭和48年 冬季オリンピックの札幌大会であったり、それ以降もロングランで家庭に浸透していったのです。

平和鳥の健康管理

あのアインシュタインも驚いた?

この「平和鳥」の動く様子を見ると電池で動いているとか、糸でひっぱているとか、どこかで加熱しているとか、色々な考察が生まれてきますよね。気持ちはよく分かりますが、すべて違っています。

しまいには、なんと止まるまで見ていようという強者もいたりするのです。 偉大なる科学者”アインシュタイン”がアメリカに住まいを移し、日本からのお土産とされる「平和鳥」その動きが、永久機関ではないかと驚嘆したというエピソードが残るくらい不思議な科学玩具なのです。

 現在の科学論、物理学として定着した”相対性理論”を発見した人でさえビックリしたのですから、私のような一般の凡人が平常心をもっているなんてできません。

何の動力もなしに動く不思議なところが、人々を惹きつけてきた魅力。
相対性理論で有名なアインシュタインも、お土産として贈られて動かしたときに驚いたという逸話が残っているくらいなのだから、「永久機関」と思われてもしょうがないのかもしれない。(※)
(※参考文献 都築卓司(2002)『マックスウェルの悪魔』120pp.アインシュタインもびっくり! 平和鳥)


平和鳥はなぜ水を飲み続けるの?

平和鳥が動くしくみ

1.頭とお尻がガラスでつながった構造
 お腹部分のガラスの中には、気化しやすい液体(揮発性液体)が入っています。

2.頭をぬらすと冷える
 フェルトの頭が水でぬれて気化熱で冷えるため、頭の中の気体の圧力が下がります。

3.液体が移動する
 温度差(頭が冷たく、お尻があたたかい)で液体がお尻から頭の方へ上がる

4.重心が変わっておじぎする
 液体が頭に集まると、バランスがくずれておじぎのように前に倒れる

5.再び立ち上がる
 おじぎして頭が上がると、液体が戻り、また最初の状態に。

この温度差による気体の圧力変化で、液体が行ったり来たりして、まるで「水を飲み続けている」ように見えるのです。

おもしろ実験

ちょっと面白い実験をやってみました。平和鳥は冷たい水で動きが良くなることがわかったのですが、ではアルコールならどう反応するのだろう?アルコールって揮発するからなんとなく想像できますが・・・・・

平和鳥実験、アルコール度数高め
平和鳥実験

平和鳥がアルコール度数の高いお酒でよく動くのは、アルコールの蒸発が水より早いから

つまり、 蒸発すると気化熱で頭部が冷え、内部の液体が移動して首が前に倒れます。
この「蒸発→冷却→液体移動」のサイクルが早く起きるため、アルコールの方が動きが活発になるのです。


平和鳥、ハッピーバードは以下のお店で購入が出来ます。