
「偉大なる哲学的な玩具」万華鏡“カレイドスコープ”
万華鏡は、今から200年以上前の1816年に、スコットランドの物理学者 ディヴィッド・ブリュースター が発明しました。
ロンドンやパリでは「偉大なる哲学的なおもちゃ」として話題になり、たくさんの人に知られるようになりました。
●どんな発見から生まれたの?
ブリュースターは、光の性質や色、そして「偏光(へんこう)」という特別な光の性質を研究していました。
ある日、鏡を使って光の反射を調べているときに、鏡の組み合わせで美しい模様ができることを偶然見つけたのです。これが、万華鏡のはじまりです。
●ブリュースターのすごい功績
ブリュースターの法則(光の入射角と反射角が等しい)を発見し、今のレーザー技術や偏光グラスなどにも応用されている。
色の三原色(青・赤・黄)を定義し、印刷やデザインの基本になった。
●万華鏡の名前の意味
「カレイドスコープ(kaleidoscope)」という名前は、ブリュースターがギリシャ語から作った言葉で、Kalos(美しい)/Eidos(かたち・模様)/Scope(見る・観察する)という意味があります。つまり「美しい模様を見るもの」ということです。
万華鏡:のぞいてビックリ!無限に広がる光の模様のヒミツ!
万華鏡は、ただきれいなだけでなく、光の不思議な性質や「鏡のチカラ」がぎゅっと詰まった、最高の「科学玩具」なんです!
万華鏡のヒミツ!なぜ無限の模様が見えるのか?
万華鏡が美しい模様を作り出す裏には、主に2つの科学のヒミツが隠されているよ。
- 「光の反射(はんしゃ)」:
光は、鏡に当たると跳ね返る性質がある。これを「反射」というんだ。万華鏡の中には、2枚、または3枚の鏡がVの字や△の形に並べられているよ。これらの鏡が、筒の中に入っている小さなカラフルなもの(ガラスの破片やビーズなど)の光を、何度も何度も跳ね返すんだよ。 - 「多重反射(たじゅうはんしゃ)」:
普通の鏡は1回光を反射するだけだけど、万華鏡の中では、光が鏡に当たっては跳ね返り、その跳ね返った光がまた別の鏡に当たって跳ね返る…ということを、何回も何回も繰り返しているんだ。これを「多重反射」というよ。この多重反射のおかげで、たった数個のガラスの破片が、まるで何十個、何百個もあるかのように見えて、たくさんの模様を作り出すことができるんだね。
鏡の角度がカギ!模様のカタチが変わるワケ!
万華鏡の中の鏡の角度によって、できる模様の形が変わるのを知っているかな?
鏡が2枚(Vの字)の場合: 鏡の角度が狭いほど、見える模様の数が多くなるよ。
鏡が3枚(△の字)の場合: 三角形の鏡が光を反射し合うことで、まるで雪の結晶のような、左右対称の美しい模様が作り出されるんだ。鏡の角度がちょうど60度(正三角形)だと、特に完璧な模様になることが多いよ。

万華鏡で学べることはこんなに!
万華鏡は、美しいきらめきを通して、こんなにも奥深い科学の原理を教えてくれる、知的好奇心をくすぐる科学玩具なんだね。

万華鏡は、筒をのぞくたびに新しい発見と感動を与えてくれる、光と鏡の科学が詰まった、まさに宝石箱のような科学玩具なんだ。自分で作る事も出来るので冬休みや夏休みの研究にもぴったりだね
世の中には色んなタイプの万華鏡が販売されている、おもちゃからインテリアまでこちらのサイトで探してみてね。
万華鏡キットや子供用のおもちゃの万華鏡


